貸借対照表とは
前回は損益計算書と5つの利益についてお伝えさせていただきました。
今回は、貸借対照表についてお伝えさせていただきたいと思います。
貸借対照表はB/S(Balance Sheet)バランスシートと呼ばれているものです。
いまお金をいくら持っているのか、借金がどれくらいあるのか、など
会社の財政状態の一覧表であり、会社の中でもっとも大事です。
資産の部、負債の部、純資産の部の3つに分かれます。
『バランスシート』の『バランス』とは、左右の合計が同じ(バランスする)ことによります。
左側は資産の部、右側が負債の部と純資産の部の3部構成になっています。
そして、左側の資産の部の合計と、右側の負債および純資産の部の合計は
ぴったり同じ金額になります。
左側が会社が所有している資産です。
お金がどのように使われて、どのような資産になっているのかがわかります。
これを難しい言葉で、資金の運用形態といいます。
右側は、その資金の出どころになります。
どのようにお金を調達しているのか、ということで資金の調達源泉といいます。
この貸借対照表をみるとき、単に資産の合計額が大きいからよい会社とは
限りません。
むしろ、少ない資産で大きな売上を上げている会社の方が効率がいいと言えるでしょう。
また、右側の負債と純資産を比べると、純資産の方が負債より大きい会社が
より安全な会社ということになります。
負債は、借入金などいずれ返済する必要があるものだからです。
次回は、貸借対照表の内容について詳しくお伝えしていきたいと思います。