印鑑の基礎知識について
重要な書類などに印鑑を押すのは、偽造や改ざんを防ぐためです。
役所などに提出する書類、現預金を取り扱う業務では印鑑を使い分けます。
会社運営のため、経理をおこなううえで基本となる印鑑について
説明いたします。
・代表者印
会社を設立する際に法務局に登録した会社の実印のこと。
丸印とも呼ばれますが、重要な契約書、役所に提出する書類などに使用します。
・社印、会社印
見積書、請求書、領収書などで使用します。
四角い形をしているので角印とも呼ばれており
原則として社名の上に押印します。
・銀行印、銀行届出印
金融機関との取引に使用します。
預金を払い戻したり、小切手や手形などの振出しの際、使用します。
代表者印を銀行届出印として代用するときもあります。
・その他の印
社名、住所など連絡先を記したゴム印なども使用します。
印鑑としての役割はありませんが、請求書や領収書に記入する手間を
省くことができます。
銀行届出印と預金通帳は一緒に保管しないこと、
分けて金庫などに保管することが鉄則です。
・ここで豆知識 ~きれいに捺印するには~
印鑑を朱肉に5~6回くらい軽くポンポンポンとたたきます。
印マットを敷いて「の」の字を書くようにして印鑑全体に力を入れると
きれいに押すことができます。
捺印が終わったら、ティッシュペーパーなどで朱肉をきれいにふき取ってから
保管し、ときどき印面をやわらかいブラシなどを使って定期的にお掃除しましょう。
次回は小切手と手形の基礎知識についてお伝えいたします。