経理業務の注意点 第三回
会計業務の入力はソフトなど便利な機能で出来たとして、問題はチェックです。
こればかりは経理担当者の確認力にかかってきますのでスキルアップしていきましょう。
今回は試算表のチェックポイントです。
《損益計算書のチェックポイント》
①月次損益計算書の確認
→いつもは気にならないけど、今月は多い経費、少ない経費の内容を確認しましょう。
また、毎月発生する経費の計上漏れも確認してください。
②五つの利益を意識する
→1)売上総損益
粗利のことです。うちの会社は○%(売上総損益÷売上高)か、大体の数値をチェックしておきましょう。毎月の変化を気にして何故今月は多いのか?少ないのか?を調べるようにしましょう。
2)営業損益
売上総利益(粗利)から販売費及び一般管理費を差し引いたもので、
会社の本業で稼いだ損益が分かります。
つまりここでマイナスになると本業で儲けがなかったことを意味します。
3)経常損益
本業だけではない毎期発生する収益・費用も加味した損益が分かります。
「本業ではない損益=営業外損益」は、例えば、支払利息は借入金の返済のとき出る経費。
営業外利益は、受取利息、受取配当金、為替差損益、株式の売却益などがあります。
4)税引前当期純損益
税金を差し引く前の利益のことで特別な利益や費用を加味したものです、
「税金以外の収益・費用=特別損益」は、今期たまたま発生した臨時損益を指します。
固定資産を売却した場合の固定資産売却損益などが主な例です。
5)当期純損益
税引前当期純損益から当期の利益に伴って生じるであろう税金費用を見積もって控除したのが当期純利益です。
試算表をご覧になるときは、以上の点を注意すると会社の数字の見え方は大きく変わります!
是非、実践してみて下さい!